DIG!

DIG!*1を見てきた。ダンディーウォーホルズ要らなくないか・・・。個人的には、アントン・ニューコムの一人ドキュメンタリーにして、もっと彼の心情などに迫っていった方が価値があるものを撮れたのではないかという気がした。2つのバンドに7年間密着したという事がこの映画の売りなのだろうけれど。

アントンがダンディーウォーホルズのコートニーを気に入っていたという事で、コートニーも少なからず才能のあるミュージシャンだとは思わない。例えば傍から見ていてもったいないと感じるバンドのほとんどが、フロントマンの力量についていけない他のメンバーがただのバックバンドでしかなく、バンドそれ自体としての機能がされていない。あれだけ行われたメンバーチェンジも、アントンの性格の問題という以前にその力量の格差が原因なのではないかという気がした。けれどもそれはもちろん、音楽的な力量だけに言うべきことではないだろう。彼の中に渦巻く孤独だけが大きくなり、苛立ちだけが目立つ中、アントンが彼等に求めた純粋なものを誰しもが満たせなかったということにあるのではないだろうか。孤独に寄り添える相手が見つけらない、ということが。そしてそれが彼を常にドラッグアディクトにさせ、数々の混乱を生む原因になったのではないか。そういう点から見て、コートニーも力不足だったと言えるとおもう。BRMCのピートも、その面持ちがだいぶ若かったことから察するに、その時点でアントンと対等の所にいなかったのだろう。

15日から流れるらしいアントンの最新映像の内容が気になる。