Rita Coolidge

リタ・クーリッジ

リタ・クーリッジ

上にあるのはリイシューなので95年になっているけれど、実際は71年にリリースされたもの。収録曲の方は全てカバー曲となっている。

ラニー&ボニー、ジョー・コッカーデイヴ・メイソンエリック・クラプトン、ステヴン・スティルスなどのバックヴォーカルをしていた事もあり、その人脈の豪華さといったらない。ちなみにスティヴン・スティルスとグレアム・ナッシュと三角関係になっていたこともあるそう。(私が愛読させてもらってるHPによれば、現在は日本の大学教授と結婚したとか。)

彼女はテネシーのメンフィスで生まれたということもあり、ブルースやR&Bが自然とルーツとしてあるのだろうけれど、R&Bシンガーというよりは、この頃の西海岸ロックの系譜として見る方が、より似合っていると思う。そして、このアルバムで最も私が好きなのは、マーク・ベノやニール・ヤングのカバー曲。たまらないと唸る他ない。(マッド・アイランドなんかで魅せるものもたまらなく魅力的だけど。)

レコードのカビ臭さなんか気にもせず、茶色くなったライナーノーツに時代を感じながらも、ここで鳴ってる音の普遍性には本当に愛を感じずにいられない。こういう音楽が見せてくれる景色や色は、いくら出会っても飽き足りることはないものだと何百回目かもわからずの再認識。たまらん