ニューヨーク・ストーリー―ルー・リード詩集

ニューヨーク・ストーリー―ルー・リード詩集

一応(日本語と英語収録の)詩集だが、ルー自身がジャーナリストとなって、チェコ大統領ヴィーツラフ・ハヴェルや作家ニューバート・セルビーへのインタビューをした記事が興味深かった。特にニューバート・セルビーの言葉は、ノートに引用すべきところがたくさんあったので、ちょっと手が疲れた。

下の箇所がすきだ。

リード:口を求める叫び
セルビー:それは私だった。

私も過去形で言えるようになりたいものである。

la shanson de sloganの歌詞を英翻訳にかけたら、killsの歌ってる歌詞と全然違った。フランス語全くわからないから何ともいえないけど。ゲンズブールのsous le soleil exactmentはアンナカリーナの歌ってる方がすきだ。フランス語を勉強したいといつも思いつつ常に手を出せない状態だし、いっそこういう時だからこそ手を出すのもありかもしれないと思うのだけど、スペイン語が相変わらずの状態なので、結局迷う。

DIG!

DIG!*1を見てきた。ダンディーウォーホルズ要らなくないか・・・。個人的には、アントン・ニューコムの一人ドキュメンタリーにして、もっと彼の心情などに迫っていった方が価値があるものを撮れたのではないかという気がした。2つのバンドに7年間密着したという事がこの映画の売りなのだろうけれど。

アントンがダンディーウォーホルズのコートニーを気に入っていたという事で、コートニーも少なからず才能のあるミュージシャンだとは思わない。例えば傍から見ていてもったいないと感じるバンドのほとんどが、フロントマンの力量についていけない他のメンバーがただのバックバンドでしかなく、バンドそれ自体としての機能がされていない。あれだけ行われたメンバーチェンジも、アントンの性格の問題という以前にその力量の格差が原因なのではないかという気がした。けれどもそれはもちろん、音楽的な力量だけに言うべきことではないだろう。彼の中に渦巻く孤独だけが大きくなり、苛立ちだけが目立つ中、アントンが彼等に求めた純粋なものを誰しもが満たせなかったということにあるのではないだろうか。孤独に寄り添える相手が見つけらない、ということが。そしてそれが彼を常にドラッグアディクトにさせ、数々の混乱を生む原因になったのではないか。そういう点から見て、コートニーも力不足だったと言えるとおもう。BRMCのピートも、その面持ちがだいぶ若かったことから察するに、その時点でアントンと対等の所にいなかったのだろう。

15日から流れるらしいアントンの最新映像の内容が気になる。

Monsieur Gainsbourg

Monsieur Gainsbourg Revisited

Monsieur Gainsbourg Revisited

ゲンズブールが亡くなってから15年ということで、米英のバンドがトリビュートして出来上がったアルバムがこれ。cat powerのme eitherという声がすこし恐い。フランツとジェーンバーキンの合作もあり。killsの歌うLa chanson de Sloan(彼等は英語で歌っている)がとてつもなく最高。

ILS SE MARIERENT

フレンチなしあわせのみつけ方 [DVD]

フレンチなしあわせのみつけ方 [DVD]

シャルロット・ゲンズブールを見ているだけでしあわせになれてしまう。ジョニーデップを初めて少しかっこいいとおもった。畜生である。

いくつもの形の愛があり、そこにこれという答えを提示するのは難しい。結婚生活、不倫、どろどろしつつも、どこかあっけらかんと開き直った感があり楽しい。楽しんではいけないことかもしれないが。

what would you do?

At War With the Mystics

At War With the Mystics

寿司を食べに行った近くにHMVがあり、誘惑に勝てず金もないのに買ってしまった。(借金二万越え)Vinesも新譜をリリースしていたのにびっくり。いつのまにかメンバーが一人減ってたのね。

それはそうと、At War with the mystics。本当にまったくもって、想像以上の作品が届けられた。i can be mean and vengeful..などとリリース前にウェインがあちこちで言っていたものだから、どういう事なんだろうと思っていたけど、やっぱりフレーミング・リップス。そこいらのお馬鹿バンドとは一味も二味も違う。

"sound of failure"では、ブリトニーやグウェン・ステファニーが名指しで皮肉られている。この曲に対して触れていたウェインの言葉が面白かったので、ついでにFilter*1 より引用しておく。

the song ends up being about a 17 or 18-year-old girl who is at a funeral or something for a friend of hers, and she's battling against this idea that being young cures all. I forgot who it was that i was listening to on the radio, but there's this type of music --- I'm not picking on them, but Gwen Stefani and Britney Spears, especially Christina Aguilera --- where they're all 17, but they're saying, "We're all going to make it, we're going to survive," and it's like SURVIVE WHAT?! survive high school? They're talking about this worldly wisdom where everything is good, and the character in my song is saying "No, i want to know what the bad things are and why, to know what the suffering in life is all about, and to learn from the failures instead of just acting like it didn't happen." She hears the sound of failure and instead of changing the channel, she wants to see what it's all about.

all that jazz..!

http://youtube.com/watch?v=BPFKMco8AL0
この曲クオリティ高すぎで蝶たのしい。シカゴだいすきだからブロードウェイに行ったの、痺れ死ぬかと思ったよ。スーパーモデル並みの美しさを持つ人って、ほんと皆存在だけでも神々しいとおもう。