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30th Anniversary Concert Celebration

30th Anniversary Concert Celebration

・・・今日も。
これは、ディランのデビュー30周年を記念してディランと(決して愉快とは言えない)仲間たちが集まった記念すべきコンサートを収録したもの。シニード・オコナー(私はすべて未聴なので彼女の音楽はわからないのですが)のハプニングがあったという話も有名で、このアルバムにも彼女の曲は収録はされていません。それはまあどうでもいいとして、ここに集まった面々の豪華さといったらないわけです。
DISC2に収録されている、ジョージハリスン、ニールヤング、ロジャーマッギン、トムペティ、エリッククラプトン、ディラン、が歌うマイバックページズは壮絶な豪華さであり、これを収めたビデオを見ると、やや笑ってしまう箇所がないわけではないものの(笑)、とにかく圧巻。
個人的な泣き所は元バーズのロジャー・マッギンだったりするんですが、その他出演しているアーティストも、ザ・バンド(時期が時期なのでオリジナルメンバーではもちろんありません。。)、ルーリード、ジョニーキャッシュ、スティービーワンダー、ハートブレイカーズなど。ちょっと挙げてみただけでも、その面々が集うところを想像したならば、フジロックのラインナップなんて屁でもないような気がしてしまう本物の豪華さ。あっぱれですね。

がしかし、実際はここには収録されなかった箇所もあると聞きますし、DVD付き豪華4枚盤とかがそろそろ発売されてもいい頃だと思うわけですが、そういう予定はあるのかどうか全くわかりません。ジョージハリスンのカバーだとか、お世辞にもイイ!なんて言えない出来だし(大好きに変わりありませんが)、音楽的にすばらしいものが詰まっているというよりも、このアルバムを聴いていると、ディランという偉大で愛すべき友人のために、皆がみな彼の曲を愛おしく奏でているような気がして、聴いてる身としてもただただ嬉しくなってしまうような、そういった暖かい雰囲気を感じられます。ディランを神と崇めているつもりは全くないのですが、それでもディランがもしも自分の友人だとしたならば、それはどんなふうなものか私なんかにはさっぱり想像もつきません。あまりにも魅力溢れた人、そんな人がもし自分の傍にいたならば、どんな刺激を受けたことか。それにここには、ただ単に「大スター達が集まったもの」として片付けられないような何かがあると思うのです。彼らが過ごした日々、そこにどんなドラマがあったのか、どんな想いを抱いて友人のレコードを聴いていたのか、等々これを聴いているとついついそういったことを勝手に想い巡らせてしまいます。