オールダムブラザーズ

ポール・オースターの小説「偶然の音楽」は、もう中盤まで来ているのに、さっさと読めるくせに、面白くない。この後面白くなるのだろうか。タイトル負けという感じがしてしまい、どうにも読み進める気が失せてきた。それはそうと、今日はオールダム兄弟の2枚について。

Anomoanon

Anomoanon

ボニープリンスビリーやパレスいろいろ、と名義の数が無駄に多いウィル・オールダムの兄ネッド・オールダムのバンド。いわゆる、グランジ/オルタナ以後、に当たるらしい。この前に、「宝島」「ジキル博士とハイド氏」などのスコットランドの作家ロバート・ルイス・スティーヴンソンの詩集やマザーグースなどを基にした3つの企画シリーズがあるらしく、バンド名を冠したこのアルバムをデビューアルバムであるという風に考えているのだそう。タイトルもお気に入りのMermaid's Wombとちょっとニールヤングっぽい、しっとりとしたフォークソングのBaby its youが特にすきだ。

All Most Heaven

All Most Heaven

デモをウィルが作り、ほとんどのアレンジをマーフィが担当し、最後にウィルが歌う、という流れで作られたのだそう。1曲目のFall Againとか、モルディピーチズが歌ったらハマるだろうなあという感じで、密かにたまらない。このジャケット(裏ジャケ、中ジャケ含め)を見てから、4曲目のSONG OF ALLを聴くと、そのあまりの格差に誰もが驚いてしまうと思う。こんなおっさんから、こんなに美しい曲がでてくるのか、と。(失礼)4曲入りだけど、濃い。